口腔外科専門家が
責任をもって担当します。
口腔外科専門家が
責任をもって担当します。
インプラント治療は外科処置となりますので、大掛かりな治療をイメージされると思います。そのようなケースもありますが、条件が整えば、親知らずの抜歯よりも負担が少ない方法で治療が可能になります。
それが「切らない/縫わない/腫れない」インプラントです。
具体的には「フラップレス(無切開)インプラント」と呼ばれる術式です。
フラップレスインプラントには、3つの代表的な手法がありますのでそれぞれご紹介します。
通常は歯肉を切開してインプラントを埋入するのですが、「歯肉パンチ」というものを利用することで、切開するのではなく、歯肉に「穴を開け」その穴にインプラントを埋入する方法があります。メスを使わないため、痛みや腫れ、出血を劇的に抑えることができ、治療後の縫合も不要で、腫れもほとんど生じません。
一般的な方法 |
フラップレス |
|
歯茎の切開 | 必要 | 不要 |
処置後の縫合 | 必要 | 不要 |
痛み | ある | 少ない |
腫れ | ある | 少ない |
処置時間 | 比較的長い | 10分程度 |
総入れ歯の方が通常のインプラントを行う場合、本数分だけインプラントを埋め込まなくてはなりません。体力的・経済的に相当な負担を強いられます。
それを解消するのが「All-on-4」(オールオンフォー)です。
「All-on-4」は、4本のインプラントを埋め込み、入れ歯をガッチリと固定する画期的な方法です。通常の総入れ歯では実現できない快適な噛み心地を再現することができます。
インプラント治療は、歯を失ったところを回復する治療としては、現在の歯科医療で実現可能な治療方法であるといえます。
インプラント治療では、歯を失ったところに人工のネジを埋め込み、その上に被せ物を装着することで、本来の機能近くまで噛む力を回復することが可能です。ブリッジや入れ歯と異なり周囲の歯に負担をかけることもなく、見た目にもほとんど自分の歯と区別がつきにくいです。
また、しっかりメンテナンスを継続することで10年経過後のインプラントの残存率は95%以上と、他の治療方法と比較しても圧倒的に成功率の高い治療法であり、インプラント治療が現在の歯科医療を大きく変えたといわれているほど質の高い治療方法であるといえます。
インプラント治療は外科を伴います。
局所麻酔で対応可能ですが、大掛かりな治療の場合や、オペに恐怖心を感じてしまう方には「静脈内鎮静法」をお勧めしております。
静脈内鎮静法とは、腕の血管(静脈)に点滴で麻酔液を入れます。
この作業は、熟練の麻酔専門医が担当します。
5~10分程で麻酔が効き、その後はインプラント治療が終了するまでほぼ寝ている状態が続きます。静脈内鎮静法を行うと、手術中のことはほとんど覚えていません。また、沈静作用もあり、恐怖心や不安を取り除く効果も期待できます。
当院で行うインプラント治療の体制をご紹介いたします。
ご興味があるボタンをクリックして頂きご参照ください。
CTとは、立体的(三次元)に骨の状態や神経の位置を把握できる特殊な撮影装置です。従来のレントゲンでは見えなかったこと、分からなかったことが、歯科用CTなら正確な診査と診断ができ、安全性と治療のクオリティーを高めることが可能となります。
※当院では連携病院でCT撮影を実施しております。
CTで取得したデータ以外にも、既往歴の聞き取り・血圧・感染症などの全身健康状態のデータをもとに、「インプラントができるのかできないのか」「リスクはあるのか否か」「インプラント以外の方法が適切か否か」などをしっかりとご説明させて頂きます。
また当院では「ストローマンガイド」というシステムも利用します。これは様々な分析からインプラントを埋め込む角度、長さ等を反映させたマウスピースのようなものです。この通り埋め込むことでずれなく処置ができますので、安全性が高まります。
当院でのインプラント治療は口腔外科医である院長が担当します。手術で顎の骨にインプラントを埋め込むインプラント治療は、知識と技術が必要です。本来、歯科医師なら誰でもできる治療ではありません。
しかしここ数年、インプラントの人気が高まり、インプラント治療を導入する歯科医院が急増しております。不勉強な歯科医師による治療によって良好ではない治療経過も報告されています。インプラント治療の事故は、患者様の健康を大きく損なう場合もありますので、この分野を専門的に行ってきた歯科医師におまかせください。
インプラントメーカーは日本製、外国製を合わせると数百存在しています。
当院では「アストラテックインプラント」「ストローマンインプラント」「オステムインプラント」を利用しています。どちらも世界シェアを占めているインプラントシステムです。
なぜ当院が数あるメーカーの中でこのメーカーを利用しているか、その理由をお伝えします。
一昔前のインプラントは「安全」にインプラントを埋め込むことに主眼が置かれ、「長期安定性(長持ちさせること)」や「審美性(見た目)」はあまり配慮されてはいませんでした。
右の画像を見て頂きたいのですが、インプラントを埋め込んだ後、骨吸収が起こり、さらにインプラント周囲炎によりインプラント体が見えてしまっています。
インプラント周囲炎とは、歯周病と同じ症状を引き起こす病気で、悪化すると歯茎が下がり、最終的にはインプラントが脱落してしまいます。
当院で採用しているアストラテックインプラントシステムでは、この問題を解決するため「プラットホームスウィッチング」という構造をインプラント体に取り入れました。これにより、「骨吸収による見た目の悪化」が改善され、かつ、「インプラント周囲炎」にもなりにくくなることが判明しています。
専門的な話になってしまいますが、プラットホームスウィッチングとは、アバットメントの外形がフィクスチャーより一回り小さくなっているインプラントシステムのことをいいます。
従来のインプラントは、骨の方からインプラントに結合する仕組みでしたが、骨の方からのみでなく、インプラント自体からも骨ができてくるシステムになっていますので、抜歯したケース(抜歯した穴とインプラント間に隙間ができる)や通常のケースでも、骨形成や骨治癒の加速化が促進されることにより、骨と強く結合するまでの時間が、半分で済むと考えられています。つまりその分、治療期間が短くなるということです。
患者様の中には「こんなこと質問したら気を悪くするかな……」「こんな基本的なことを質問してもいいのかな……」「何度も質問したら嫌がられるかな……」などと思われる方もいらっしゃると思います。
そのようなことは一切気になさらないでください。
どのようなことでも納得されるまで何度も何度もご説明させて頂きます。
そして、治療に対する疑問だけでなく、「怖い」「恥ずかしい」などの感情も私たちにお伝えください。私達が目指す歯科医療は、患者様と悩みを共有し、歯の治療をして本当に良かったと思って頂くことです。
患者様の気持ちといつもご一緒していたい。
それが私たちの願いです。
また当院ではインプラントに関しての「初診相談」も積極的に実施していますので、こちらも是非ご利用頂きたいと思っています。
治療後、インプラントを長持ちさせるために大切なことは「術後のメンテナンス」です。特に、インプラント周囲炎という病気に注意を払わなければなりません。
インプラント周囲炎は、歯周病と同じく、歯周病原性細菌によって起こる病気です。つまり、インプラント周囲炎を予防するためには、歯周病治療が前提となります。もし、治療しないで放置しておくと、周りの骨がなくなり、最終的にはインプラントが抜け落ちてしまいます。症状は歯周病と類似していますが、見た目の炎症や腫れがあまりないにもかかわらず、病気の進行速度が天然歯に比べ10~20倍と非常に速いことが特徴です。
当院では科学的根拠に基いた当院オリジナルのメンテナンスシステムを構築しております。
具体的には、口腔内精密検査から導き出した内容から、患者様オリジナルのメンテナンスプログラムの作成、予防処置効果の検証など、あなたの歯を守るための一歩進んだ処置を実施します。
最近では、「このような医院でインプラントをすれば安心」などの指針が出ています。
衛生管理がしっかりしている、CT撮影を行っているなど。
これはあくまで1つの指針です。
どのような機材・治療法などを取り入れたとしても、オペを行うドクターの技術・経験、そして「想い」が不足していれば、本当に安全なインプラントはできないと私は考えます。
しかし、この部分を事前に知ることは非常に難しいのが現実です。○○○の資格を持っている、○○○に留学して勉強をしてきた……なども1つの参考情報とはなりますが、あくまで参考にしかなりません。
では、どうすればいいのでしょう?
非常に原始的ですが、「直接ドクターと話す機会を設け、そのドクターの人間性を知る」ことしかないのかなと思います。
インプラントはすべてにおいて最高の治療ではありません。デメリットも存在しますし、ケースによっては入れ歯・ブリッジの方が適切な場合もあります。また、患者様の経済事情、好みなどにより治療法は変わってきます。
患者様のお口の状態や体の状態、そしてなによりも患者様の希望をしっかり把握した上で、どのような選択肢があるのか、そしてどのようなメリット・デメリットが存在するのかを患者様が納得するまでしっかりと説明し、最終的には患者様に判断して頂く。
この姿勢があるかどうかが「信頼できる医院」の1つの基準だと思います。
また、当院では「インプラント治療はどうしても歯を残すことができない場合の1つの選択肢」と考えています。
つまり、「残すことができる歯」であれば、患者様の意向を伺い、可能な限り歯を残す方向で治療を進めていきます。
最近では、「インプラントを強く勧められた……」「歯を残してほしいのに『抜歯をしてインプラントにしましょう』と言われた……」などの声をよく聞きます。
歯をどうしても残すことができない場合であれば、そのような提案も1つかもしれません。
しかし、そのような努力なしに、すぐにインプラントを提案する姿勢、そしてインプラント治療だけを強く勧めるのは医療人としていかがなものかと思います。
歯は1つの「臓器」です。
簡単に取り除いていいものではありません。
当院では1本1本の歯の大切さを常に考え、まずは「残す」方向ですべてを考えていきます。
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんな事でも構いませんので、私達にお話して頂けたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
詳細は料金表をご参照ください。